2008年11月26日 (水)

こんどは老犬介護。

親、コドモと来て、こんどは犬dogの問題勃発。

上のコ(豆柴♀12歳)の心疾患が急激に悪化しつつある。

2008_1124diary200809080124 覇気のないまなざしの姉犬。

今年に入って白内障ががくんと悪化し、夏には心雑音がみつかり…。

たしかにここのところ急に老け込んできたな、とは思っていたのだけれど、この三連休を境に、格段に悪くなった。

食事をまったくうけつけず、水を飲むだけで大量の胃液を吐く。

トイレやキッチンなど、こちらが移動するたびについて回って、オドオドと寄り添う。やたら弱気。

あれだけ眼の敵にしていた妹犬に因縁をつけることもなくなり、力ない眼差しで、部屋の片隅からこちらの様子を伺っているだけだ。

2008_1124diary200809080104拍子抜け気味の妹犬。

うちの犬たちには「健康」のバロメータがあって、下のコ(甲斐♀9歳)は食欲が落ちたらかなりヤバイ状態。

それに大して姉犬のほうは、権勢欲が落ちるとかなり危険。いまは、何をしても無抵抗で、宅配便さんに吼える声にもまったくパワーなし、持続力もなし。

2008_1124diary200809080102PCに向かう私の隣で。

とにかく、水を飲んでは嘔吐。無意識のうちに失禁。果ては粘液上の便まで、無自覚に垂れ流してしまっている。じっとして動かず、息も荒い。

祖父の忘れ形見のハスキーの最期を彷彿とさせる喘ぎに、いてもたってもいられなくて、近くのかかりつけ医に駆け込む。

心臓の状態がかなり悪く、多臓器不全を起こしかけているとのこと。肝臓が腫れ、腎臓も機能しなくなっている(尿が水のように無色無臭)。

飲水に反応して嘔吐を繰り返すので、脱水症状も起こしている。

水は与えず、氷片をなめるようにして水分補給させるよう指示。

リンゲルと降圧剤を点滴され、内服薬をもらって帰宅。

帰宅後も整腸剤と胃粘膜修復剤を処方されるが、受け付けず。

私かオットのひざのうえに乗りたがってみたり、うろうろと落ち着かない。成犬になってからはついぞひざに乗りたがったりしなかったのに。不安なのだろう。

昨夜は、私たちのベッドの上で大量の失禁をしたが、本人(犬)はまったく自覚していない。

今日の午前中も来客があったけれど、その間、うたたねしながら失禁していた。嘔吐も若干あり。

内服薬は結局受け付けないままだったので、仕方なく、今日も獣医に連れて行き、背中に注射してもらう。

リンゲルに近い成分ということで、ポカリスエットを試すよう促される。

今週はオットが撮影でずっといない。幸いにも、私は在宅で済む仕事のみ(今晩だけは、商談をかねた会食があって外出するけれど)。

状態は、いつ急変してもおかしくない状態だそうだ。

血液を拍出する弁膜がイカレはじめてて、時限爆弾を抱えている状態。

状態が落ち着くまでは、長時間眼を離すわけにはいかないので、オットとシフトを組まないとだめそうだ。

犬なのだから、覚悟はしていたけれど、まさかこんなに急に、早く悪くなると思わなかったな。せめて長い苦痛を味わわせるのだけは避けてやりたい。安楽に、穏やかに。

命あるものは、いつか必ず旅立つ。そして犬は「悲しみの動物」だもの。ムスメムスコにも、どこかで覚悟をしてもらわないといけない瞬間が来るだろうと思う。親として、飼い主としての覚悟も必要だ。

なんて、まだ死ぬって決まったわけじゃないけど、「万が一の連絡体制」を先生とオットと話しあっていれば、それも仕方ないこと。

今年もあと1ヶ月と少し。まだ終わっていないけど、なんだか、急転直下、いろんなことが押し寄せてきた年だ。来年は私も四十路。

こうしていろんなことが、いろいろに起こっていく時期にさしかかったんだろうなぁ。

2008_1124diary200809080097ガンバレヨ!

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2007年6月27日 (水)

犬の水虫?

我が家の犬たちが、最近やたらと、猛烈に足の裏を舐める。

一心不乱に、それこそ取り付かれたように、舐めるというより、齧る勢いで。

彼女たちが一仕事終えてソファから降りると、ファブリックがびしょびしょ。犬は猫と違って、足の裏を器用に扱えないので、それこそ四苦八苦して足の裏と格闘しているが、努力の成果は薄いらしい。いつまでやっても満足しない。それどころか、痒いところに手(舌)が届かず、いらいらしているくらい。

ためしに前足の肉球を見てびっくり。黒く固いはずの肉球のふちが痛々しく削れて、赤くふやけている。どうも、痒いのは肉球ではなく、肉球の間(人間で言うと指の股?)の柔らかい部分のようだ。そこにうまくヒットしないのでムキになっているうちに肉球が削れてしまった、とみた。

それにしても、代謝異常で慢性的な皮膚疾患を持っている下の妹犬ならいざしらず、上の姉犬はいたって健康なはずなのに、2匹そろって症状が出るなんて珍しい。なんて思っていたら、姉犬にも脱毛やかゆみなどの症状が出てきた。いやだ。ここ数日は散歩から帰って家に上げる前に、足の裏を拭うと、こすれて痛いのか悲鳴を上げて嫌がる。いやだいやだ、まさか水虫?犬にも水虫ってあるの?

気になって、我が家のホームドクターである近所の動物病院の先生に聞きに行く。この先生は、受診の要否をたずねたつもりなのにたいていその場でアドバイスをくれ、そのうえで効果がなかったら診せにくるように指示してくれる。慢性疾患の治療薬のバカ高さに喘ぐ我が家を思ってのことか知らないけれど、とにかく商売っ気がないのである。子どもたちが小さい頃、喘息と犬アレルギーで悩んでいるときも、犬が情緒不安定になって困っているときも、本当にお世話になった恩人だ。

今回の見立ては、加齢と湿気によって免疫が落ちた皮膚に、細菌が感染して起こった炎症らしい。が、水虫ではないとのこと。よって人間にはうつらないし、人間からうつったものでもないとのこと。私も夫も水虫に偏見はまったくないけれど、病気としては頑固で厄介なものだから、子どもや犬にかかっては心配だったのだが、一安心。

逆性せっけん(という名の消毒薬)をドラッグストアで買って、拭ってやればすぐよくなるそうだ。犬も年をとるとトラブルが増える。財布にも打撃。そして日々のケアもけっこう手間がかかるようになる。でも、とりあえずは大事にならなくてよかった。

日々暑くなるこの季節、散歩は結構重労働なのだけれど、犬たちは、ひんやりとした逆性せっけんの脱脂綿清浄を眼を細めて堪能している。こっちは汗だくだけど…。ぜいたくな犬たちですよ。

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2007年4月13日 (金)

毛深い娘

ひさびさに、わんネタで。

結婚10年目ということは、毛の生えた娘たち、特に上の「娘」も10歳になるということだ。結婚してすぐに貰い受けてきたから。

上の「娘」は、豆のMIX。

毛色もきりりと巻いた尾も、ぱっと見は確かに柴。性格も警戒心と忠誠心の強い、いかにもな柴なのだけれど、良く見るとディテイルが怪しい。四肢は細く、どちらかというとポメやチワワのような小型洋犬種の片鱗をうかがわせる。ところがこの子は、本当に見た目が可愛いんだ。飼い主馬鹿ですが、立派なオバサンになった今でも、近所じゃちょっと有名なくらいの美人犬。

ただ、行き当たりばったりで飼うことになったこともあって、犬の躾(というか、犬としての性質)に習熟していなかった自分たちの不徳のせいで、家庭犬としてはかなり問題がある。本人(犬)より、私たちのせい。小さくて可愛い外見とは裏腹に、まったくフレンドリーでない性格のため、誰にでもなついてはくれず。弱い犬ほどよくほえる、というがこの子はまさにそれ。体躯が小さいということは、動物にとってはかなりの「弱点」となるのか、鼻っ柱ばかり強くて、根は小心者なところが不憫。でも、うちに引き取ることになった出会いから、今日にいたるまで、どう考えても「運命」としかいえない絆を感じる犬であります。

さらに、一匹では寂しいだろうと思って、もう一匹貰い受けてきたのが仇になって、ますます偏屈者になってしまったのでした。自分より後に来た、ガタイも大きく、ぬーぼーとして図々しいまでにのんびりした「巨妹犬」に、自らのアイデンティティを脅かされて、人生の大半をピリピリしてすごさねばならない羽目になってしまったのです。いまだに仲良く寄り添っている姿を見たことがない(妹のほうは擦り寄っていくが、姉のほうが厳しく拒絶する。妹が遊びを仕掛けるが、体が大きすぎて体当たりし、姉を突き飛ばして逆鱗に触れる…といったことの繰り返し。涙)

この「妹」の方は、甲斐MIX。

甲斐犬というと、甲斐の山奥で野生の熊にも立ち向かっていくほどの勇猛果敢な性格、主人意外には決して心を許さないという日本犬の極みのような性質で知られる、気骨のある犬。「何飼ってるんですか?」「甲斐です」「うわー、それじゃ大変ですね、気性が荒くて」なんていう感じの。

ところがうちのは全然です。モップがフローリングに倒れる音だけで飛び上がるし、散歩中に頑として動かなくなるな、と思うと100m先をジャーマンシェパードが横切るということもしょっちゅう。いやいや、相手がミニチュアダックスでも固まります。その癖家では、「姉」にどれだけヤキを入れられようと平気の平左。鼻面を噛まれようが、向う脛に牙が入ろうが(実際には入っていないのが悲しいところ)、微動だにしない。その太さが、ますます「姉」の逆鱗に触れるという…。

呑気というか、おおらかというか、鈍というか。でもこのヒトには「犬を飼うよろこび」みたいなものが詰まっている。人好きのする性質なんだけど、決して愛想を振りまかないし、体に触れられるのも好きじゃない。姉が、いつでも夫や私に体をくっつけて、おとなしく抱かれる「愛玩系」だとすると、こちらは、気配を共有できれば満足、つかず離れずというレベルの「同居人系」。

また、完全に犬の野生を失った「姉」に比べて、こちらは聴覚や嗅覚といった身体能力が非常に高い。家から100m離れた表通りから歩いてくる夫の足音を、オートロックのマンションの室内から聞き分けて、玄関でじっと待つ。冷蔵庫から取り出した紙パックの開封音で、ジュースか牛乳かを聞き分ける(牛乳だとすっ飛んでくる)。風呂に入れようとして、お風呂場の片づけを始めるだけで気配を感じてソファの下にもぐりこむ…。そのあまりの生態のおかしさに、心底「面白いやつめ…」とうならせる。鯨飲馬食、無芸大食という言葉がぴったりのワンですが、いるだけでOK.

その2匹も、この4月でともに老境に入りました。姉10歳、妹8歳。立派なおばさん&おばあさん。

いつまでも、いると思うな、親と犬。

どんなに子どもの衛生管理に悪影響があるといわれようとも、どんなにお金がかかろうとも(毎月の薬代と食事代5万円!!!)、どんなに大雨の中でも散歩に行きたがろうとも、どんなに仲が悪かろうと、君たちのいない生活は考えられない。

私たちの夢は、子どもたちが君たちを自分たちだけで散歩に連れて行ってくれるようになること。あと2年もすれば、上の娘はそれができるようになると思う。それまでもう少し元気で頑張って、毛深い「お嬢さん」(みのもんた風)たち。

Photo_2 そんなわけで(どんなわけで?)、アマゾンで「日本の犬」という本を買っちゃいました。このシリーズはすごく好きなペーパーバックなんだけど、PBと思えないくらい写真やデザインがいい。和菓子シリーズも買いました。おすすめ。

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2006年7月 7日 (金)

ユリシーズの涙

…と思っていたら、見つけました!「悲しみの動物」の切り抜き。奇跡!

読み返してみたら…前言撤回。やっぱり胸に迫る。日常、意識はしていないようでも、やはり終わりを感じながら暮らしているから、ちょっとのことで涙腺がゆるむのかも。

▼以下転載▼(池内さん、万が一見ちゃったら、お許しを!)

『ユリシーズの涙』 ロジェ・グルニエ [評者:池内 紀(ドイツ文学者)]

 グルニエ家の愛犬ユリシーズが死んだとき、主人は二度と犬は飼うまいと思った。もういっしょに散歩できない。ひそかな合図を交わしあえない。不思議なまでに深い交感で結ばれていた、あの人生の道連れがいなくなった。何よりも犬は人間の何分の一かの寿命を定められている。遅かれ早かれ喪失を覚悟しなくてはならない。犬がよく「悲しみの動物」といわれる意味を思い知った。

 ユリシーズとの散歩のかわりに、ユリシーズにひっぱられるようにして、犬を主題にした文学作品をめぐって散歩することにした。その道すがらに生まれた、味わい深い、ちいさなエッセイが40余り。親しみとユーモアをこめて、さりげなく、とともにたえず身近に見つめてきた人のこまやかな観察にもとづいて語られている、犬のよろこびと悲しみ、誇りと恥じらい、警戒、不安、固有の習性、絶望・・・。そこに一環して流れているのは、このすぐれた生き物に対する深い畏敬と愛情だ。

 ところで人間は犬について何を知っているだろう。その限りない無私の愛情に酬いる何をもっているだろう?たいていは平然と自分たちの尺度をおしつけて見下している。その無知、無神経、えて勝手ぶり、傲慢さかげんはどうだ。犬が好きになると人間が嫌いになる。

「犬を愛することは、多かれ少なかれ、人間についての絶望心を惹起せずにおかない」

 私自身、つい昨年、ながらく付き合ってきた犬を亡くした。だからよけいに悲しく、切なく、そして辛い本だった。たしかに私は愛犬を失って途方にくれた。しばらく仕事が手につかなかった。痛恨の思いを文に綴った。しかし、実をいうと私が愛したのはわが家の犬であって、よその犬は嫌いである。たいていはニクたらしいのだ。

「だれしも犬について語るときは本心をあらわすもので、その人の性格が露呈する」

(朝日新聞書評欄より/年月日不詳)

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悲しみの動物

犬は"悲しみの動物"。

うろ覚えなのだけど、ドイツ文学者の池内紀さんが、新聞の書評欄で書いていたと記憶している。この記事を読んだとき、不覚にも、泣けた。(決して泣かせの記事じゃなかった。淡々と、簡潔な文章だったと思うもの。切り抜いておけばよかった!)

うちの駄犬2名を思うと、でも泣ける。人間の時間は、特に仕事だけをしていると、ときに単調で、冗長で、なんとなくで過ぎていってしまう。子どもが生まれて1週間、1ヶ月、1年の重みを実感するようになったけれど、成長の喜びに眼を奪われて忘れてしまったことがあった。

子どもの1年は速い。それと同じに、犬の1年は速い。

こどものそれが成長の速度であるなら、犬のは老いの速度だ。気がつくと、わが家のギャル犬たちは、オバ犬になっていた。犬も、老いは目元口元から来る。うっすらと白くなった毛。張りのなくなってきた目元。急に切なくなってくる。

子どもに未来があるように、犬たちにも同じ時間が流れていると思いこんでいる自分がいる。でも、このヒトたちは、確実に去年より老いている。人間なら「余命ン年」と言われることは耐え難い。でも、犬は最初から「余命15年+α」なんだ。ふつうに暮らしていれば、最期を看取ってやることを前提に暮らすパートナー。終わりを見つめて(少なくともそうなることを受け入れて)共に暮らすことを選んだ、切ない切ない間柄だ。でも、だから愛おしいんだと思う。

40が射程距離に入った私たち親(夫婦)にとっては、子どもと犬と一緒に暮らすことでもたらされる、時間の素晴らしさとせつなさは、輝くような宝物だ。でも、前しか見えない子どもたちにとっては、自分たちの無限の時間が、犬たちにとっては終わりへの時間だと気がつくことはないかも。あるときぷっつりと途絶えた犬たちの時間を、自分たちの時間と照らしてどう受け止めるのかな。あ゛~、なんだかまた泣けそう。

…と思って横を見ると、駄犬1号が白目をむいてあお向けで寝ている。

その横では駄犬2号がおならしながら走っている(夢をみているらしい)…。

犬は、難しいことは考えないんだなー。食べることと、寝ること。そして家族と一緒にいられること。それで満足らしいです。「悲しみの動物」というよりは「即物的な動物」?そんな憎まれ口を叩けるいまが、とってもありがたいと思う、ちょっとキモイ寝顔の犬たちです。

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2006年5月24日 (水)

無芸大食の犬たちへ

うちには子どもが2人。これだけでも十分やかましい。さらに犬が2匹。もう日々是阿鼻叫喚だ…。

下の子が二足歩行を獲得した昨年末までは、二本足が3名、四本足が3名(?)の「ムツゴロウ王国」状態。いつもどこかで泣き声に叫び声がし、ヨダレや食べこぼしが玩具や脱ぎ捨てられた衣類と渾然一体となっていた。いまでこそ、だいぶ文明人らしい暮らしが戻ってきたように思えるが、それでも洗練や文化的生活には程遠い。そういう中で私は「エクセレントカンパニーの条件」とか「CSRの必要性」とか「ブランド体験」とかについて、もっともらしく書き連ねたりしているのです。ダイニングの椅子に立て膝をして鬼の形相でPCに向かい、資料を掻き回し、コーヒーをこぼし、犬同士or子ども同士or混合戦が始まれば「コラ~ッ!!!」と怒鳴り声をあげて仲裁(制裁)するありさま。目も当てられないことだろう。これでは世の中に対して申し訳ない。懺悔。

うちの犬は2匹とも女子。9歳の(なんちゃて)豆柴と、6歳の(なんちゃって)甲斐。この2匹がまた、仲が悪くてね…。豆柴嬢は体躯も小さく、親馬鹿承知でいうとルックスは超かわいい。モデル犬に請われたこともあるくらい外面もいい。が、性格的には内弁慶で神経質、権勢欲も強いので扱いにくい気質。下の甲斐嬢は、甲斐独特の精悍で威圧的なルックスとは裏腹の、ヌーボーとして図々しくて空気の読めないタイプ。2匹とも時期は違うが訳あって里親になった。私たちは結婚してから長らく子どもがいなかったのと、特に強く望んでいたわけではなかったことから、行くあてのない犬嬢たちを引き取ることとなった。これがすべての始まりであった。同居生活はかれこれ6年近くになるのに、いまだに豆柴はこの甲斐の存在すべてが気に入らないそうです。一挙手一投足にガン飛ばし、甲斐がちょっとでも気ままな行動をしようものなら、目を三角にして威嚇します。シカト&ゴロ寝の甲斐の鈍さは、ますます豆柴の神経を逆撫でするのでありました。そこに下の息子が参戦し、玩具や本で攻撃するので、もうそこは修羅場。上の娘だけが涼しい顔で仲裁してくれるようになったのが、唯一の救いだ。ついでにいうと、この甲斐は、甲状腺ホルモン分泌異常という慢性疾患をもっていて、毎日ホルモン剤を飲まないと大変なことになる。犬の薬には当然だが保険がきかない。しかもこの犬はガタイがでかい。薬の値段は体重に比例する。1ヶ月の(犬の!)薬代約3万円。あと10年生きてくれるとして…。滅入るので考えないことにした夫と私。今日び、人間の子どもだってマル乳(乳児医療証による医療費免除)で無料だってのに。でも子ども同然の犬たち。健康には代えられないので、今日もぢっと手を見る。さあ、もうすぐこれにフィラリアの薬代2匹分が加わる“SPECIAL SUMMER CAMPAIGN”期間が始まります。犬たちよ、君たちは幸せかい?

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