ETS術後1週間
術後1週間がすぎた。なんだか強烈な背中と脇の痛みが続いている。一昨日からずっと。皮膚は「日焼け」したあとみたいな、衣ずれだけで痛むような、触覚的な痛み。
これはまあ、不快ではあるけど、気の持ちようで乗り切れる程度のもの。問題は、深呼吸して肺を膨らませたり、椅子の背もたれに寄りかかって伸びをしたりすると、背骨周辺部、および肋骨・肋間がきしむような、ミシミシとひび割れるような痛みに襲われること。
肺(背中)の痛みは1か月ほど続く、とは退院時に予告されていたけれど、これって、その痛みなのかな…。昔、肋間神経痛というのに悩まされたことがあるけれど、その時の痛みによく似ている。重くて鈍くて厭な痛み。あと、バストアップのために鍛える筋肉(脇の下から乳房にかけての筋肉)と脇の下に、筋肉痛様の痛みもある。痛みの百貨店。
気になってサイトで調べると、出てくる出てくる、「ETS後遺症被害者連絡会」とか、「後遺症に悩む人の~」とか。自律神経を意図的に傷つけたことで、二度と取り返しのつかない苦痛を負うことになった人の苦悩と怨恨が匂い立つよう。思わず、見るのをやめた。
代償性発汗でQOLが術前より著しく下がり、自律神経失調症の諸症状で心身の健康を害し、後悔してもしきれない、という思いが立ちあがって、こちらも具合が悪くなりそう。
正直、こういう情報は手術を受ける前にさんざん読んだから、今さら何かの影響を受けるわけでも、戻れるわけでもないのだけれど、この痛みや不調で不安が高まっている時期にあえて読むのはやめたほうがいいと思ったから。
結局、アンデルセン「人魚姫」のようなもので、人間の足を手に入れるために、声を失い、都度激痛の走る「歩み」を手に入れた人魚姫のようなもので、「こんなに痛いと知っていたらやめればよかった」「ちっとも報われないなら愚かな選択だった」と思うか。「それでも私は、これを選んだだろう」「これでいいのだ」と思って受け入れるか。そのどちらかだもの。
デコルテの痛みやしびれはかなり軽減されてきた。傷口もほぼ完治。
そういえば、昨日は蒸し暑い中を午後半日打ち合わせやら何やらで歩きまわって、一人、神田神保町の「新世界飯店」にて、辛子そばも昼食にとってきた。代償性発汗に備えて、キャミソールの上から、スリップを重ね着。白い麻の薄手のチュニックに、黒いカルソン、ウェッジソールのハイヒールのエスパドリーユといういでたち。
脇の下も、首も胸も背中上半分も汗はほとんどかかず。
一番汗をかいたのは、アンダーバストからパンティラインまで。でも、「バケツで水をかぶったよう」にはならず、電車のシートにも30分近く座っていられたし、1時間程度の打ち合わせも問題なし。若干、太ももの裏が湿っぽいかな、とか、背中が汗ばんでいるのを自覚はしたけれど、外見的にも意識面でも問題なし。
顔面にまったく汗をかかないかと思ったら、鼻の頭と下、小鼻の脇から頬内側にかけてと、下唇の下にはかなり玉の汗をかいた。でも、ミニタオルで都度押さえればすむ程度。他の人も暑そうだったから、許容範囲。首や後頭部も、発汗後のようにひんやりしていたので、熱発散はそれなりにできていたみたい。ただし、デコルテと二の腕は少し熱っていたが。
酸辣湯麺を食べて、これまた鼻と口の周りには玉の汗がでたけど、まあ、一般的なレベル。腿の裏と背中は少し汗ばんだけど、これもびっしょりにはならなかった。
帰宅後、こどもたちを迎えに自転車で2km弱走ったけれど、ここでは鼻と口以外に、額にうっすらと玉の汗がにじんだ。でも皮膚を伝って流れるほどじゃない。結露くらい。これもちょっと安心。この程度にかいてくれるなら。
夜、入浴したが、子どもたちを先に洗っている間、鏡を見ると額にはびっしり玉の汗。デコルテにもうっすらと汗がにじんでいる。長めにお風呂に入っても気分悪くはなっていない。(出てから熱がとれるまでの時間が、若干長いかもしれない。扇風機にあたれば大丈夫)
気になっているのは、むくみ。夜になると足全体が重くなるし、脛は結構むくんでいる。朝起きると腕もむくんで、シーツの跡がついている。まだ術後一週間だから、水分代謝とかいろんな機能が混乱しているのかな、とも思う。トイレは近くなった。が、もともと間隔が長いので、やっと人並みになった感じか。疲れやすくなったかな、とも思うが、術後1週間、ほとんど家で過ごしてきたし、本格的に日中活動したのはこれが初めてだったので、そういう疲れはあるかもしれない。
昨夜は、疲れてそのままごろんとして眠ってしまった。が、3時頃体が痛くて痛くて、目が覚めた。とにかく背中が割れそうに痛い。最初に書いた痛みが倍増している感じで、再入眠しようとしても、目がさえて眠れない。仕方なく起きて、アスピリンを飲み、効いてくるまでネットで「ETS、術後、背中の痛み」を検索。いくつかヒットしたが、やはり人によっては数週間から、長くて半年くらい、背中の鈍い痛みが続く場合があるみたい。
ただ、時間の経過とともに直っていくみたいなので、ちょっと安心。そう思っていたら、だんだん薬が効いてきて、また眠れた。朝目が覚めると、まだ少し痛いけれど、動いた方が楽みたいだ。どうやら、長時間同じ姿勢をとっていると(たとえ眠っていても)、背中が痛むように思う。ストレッチをしたり、意識的に深呼吸したり、家事をやって体を動かすと軽快する。
あんまり長引いたり、悪化するようなら、外来受診しようと思うが、もう少しなだめつつ様子を見ようかな。なんというか、痛みに弱い自分の性格上、ふだんだったらとてもほっておけないレベルの痛みであるにも関わらず、あまり心の負担になっていないのは、手掌多汗症で抱き続けてきた苦しみとのトレードオフ、と考えれば「安い買い物」と思っているところがあるからだろう。
決してだれにとってもベストな選択ではないのだろうが、少なくとも自分にとっては「生きなおし」ができるような気持ちを与えてくれてはいる。少しずつ、体が慣れて行ってくれるのを、あせらずに待ちたい。
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