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2009年6月23日 (火)

歯医者恐怖症

ペンディング一掃キャンペーンの一環として、歯の不具合も、このさい全部やっつけちゃおうと思い、歯医者に通っているのだけれど。

恥ずかしながら、歯医者が怖い。死ぬほど怖い。

あの匂い。あの音。異様に交感神経が刺激されるのがわかる。

学生時代には、先輩の紹介で歯科助手のアルバイトをしたことはあるんです。セメントを練ったり、シリコン練ったり、器具をセットしたり。「他人」として歯医者にいるのは平気。

だけど、治療台に座るのがどうしてもだめ。ライトやバキュームをあてがわれ、型をとるくらいが限界。着色研磨や歯石とりも×。

何が嫌だって、歯=骨(と信じている)に直接金属を当てて、ガリガリキーキー振動音が頭蓋骨に伝わるのが、もうダメ。痛いか痛くないかは問題じゃない。

いつからこんなに恐怖を感じるようになったのかわからない。小2のころは、歯列矯正で毎週歯医者に通っていたし。ただ、すでにそのころ、治療台の椅子から恐怖のあまりずり上がっていくのを、知り合いの医者に苦笑されたり、諌められたりしたのは覚えている。あの頃は、今みたいに「麻酔」を安易に使ってくれなかったような気がするから、痛かったんだとは思う。

あと、記憶に残っているのは、「大統領の陰謀」だかなんだか憶えてないけど、諜報ものの映画で、主人公が組織から自白を強要される際の拷問として、歯神経をガリガリやられる、というのを見た覚えがあって、「歯」の恐ろしさが体に刻みこまれた気もする。

そんなこんなで、大人になるまで、ろくに歯医者にかかったことがない。親知らずが歯茎内で、すべて水平に生えてしまってたので、切開・破砕して取り出したことはあったが、それ以外は20年近く歯医者を避けてきた。

でも、意を決して久しぶりに歯医者に行ったのだけど、額と鼻の頭に脂汗が滲んで、吐き気がしそうなくらい気分が悪くなって、(たとえは悪いけど)失禁しそうなくらい脱力してしまう。医師にも助手にも苦笑されたり心配されたり、で40にもなって本当に恥ずかしいのだけど…。

やっと欠損した歯を治してもらったと思ったら、上の奥歯2本ともが虫歯になりかけているらしい。歯間ブラシとふつうの歯ブラシであんなにしつこくケアしていたのに…。肩を落とし、顔が曇る私を、子どもをあやすように先生が励まし、「麻酔して、痛くないようにするから、ね?ね?」と、治療を促す。ますます意気消沈。あと2回もいかなけりゃならんのか。

思えば、私は強迫神経症のケが、子どものころから多かった。

歯医者を異常に怖がることしかり。

先端恐怖症しかり(箸とか眼に向けられると気分が悪くなるし、目医者で眼圧を測る機械を直視しないといけない時も怖い)。

密集恐怖症もややある(体調が悪いと、鮫小紋とか、葉っぱの裏の虫の卵とかダメ)。

思春期に入るまで、他人が口をつけたものを「まわし食べ」「まわし飲み」(昔は間接キスとかいったが)も生理的にいや。よく、年頃のジョシが、スイーツの食べあいっこをしてたのだけど、鬱陶しくて嫌だった。

この世の中でもっとも忌まわしく、もっとも生理的に受け付けない生き物「ナメクジ」を忌避しはじめたのも、2~3歳頃。記憶があるし、母からも聞いている。家の敷居にいたソレに気づいて固まり、敷居をまたげずに立ち往生し、それに気づいた母がつっかけ履きで「ピン!」と外へけり飛ばしてくれたにも関わらず、そのつっかけ履きを二度と履けなかった。

こうやって書くと、相当ビョーキなこども時代だったなぁ、と思う。

両親も、妹も、かなりその辺はアバウトな性格で、ワイルドというか、適当というか。なんで私だけがこんなふうになったのか、今もってわからない。成育環境も無関係ではないのかもしれないが、こうしてみると、やっぱりもって生まれた「気質」っていうか、性格というか。すべてにおいて知覚過敏だった気がします。

いまなら、脳内伝達物質の異常とか、心理学上のなんとか、とか理由はいろいろあるのかもしれないが、不安が恐怖や過敏を呼んで、必要以上に怖がりになってしまったのでは、と推測する。

歯医者も、そんなに怖がらずに日々のメンテナンスを兼ねてきちんと行っていれば、こんなにボロボロにならなかっただろうに(先生いわく、「そんなに悪い口内環境じゃない」というけど、私にとっては敗北感バリバリな感じだ)。

もう、二度と、歯医者にかからずに済むように、きちんと手入れしよう。

今週も金曜日にまた歯医者。考えただけでお尻の穴から肝が抜けて行ってしまいそうだ。

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